一般内科
風邪などの感染症
受診された方の「訴え」に基づいて、きめ細かな診察と検査、幅広い診療を行ないます。風邪や発熱、頭痛、腹痛などの疾患から、喘息、アレルギー、食欲不振まで多岐にわたってご相談ください。
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの検査をご希望の方は発熱外来にて受付いたしますので、受診前に必ずお電話でのご予約をお願い致します。TEL:077-572-3982
また、気管支喘息や肺気腫(COPD)などの呼吸器疾患についても、呼吸機能検査(肺年齢検査)や胸部レントゲン撮影などで肺の状態を確認しながら最善の治療を行なっていきます。
生活習慣病
生活習慣病は自覚症状が少なく、多くの方は会社の検診や血液検査の結果を受けて来院されます。診察時は、動脈硬化、呼吸器疾患などのリスクとなる喫煙習慣はないか、生活にストレスはないか、ご家族の病歴などの背景も丁寧に伺った上で、必要な検査をおこないます。
動脈硬化の可能性があれば頸動脈エコー検査で血管内膜の肥厚がないか、動脈硬化の兆候はないかなど血管の状態を確認します。
検査が必要な場合、即日受診が可能です。これは検査機器を揃えた循環器内科を併設していることによる特徴です。予防として食事や運動の指導もおこないます。
高血圧症
高血圧は本態性高血圧と二次性高血圧に大別されます。
前者の本態性高血圧は高血圧の8~9割を占め、その原因は単一ではなく不明なのですが、本態性高血圧には生活習慣と遺伝的な体質が関与していると考えられます。
「過剰な塩分摂取」「ストレス」「疲労」「肥満」「運動不足」などの環境要因が重要です。
高血圧を放置していると心血管疾患(心疾患や脳卒中)の原因となる為、生活習慣の改善や内服薬での治療をお勧めします。
日ごろから生活習慣に注意することで高血圧を予防できます。
一方、「二次性高血圧」は、腎臓病やホルモン異常など、原因となる病気があるものを言います。こちらは、原因となる病気が治癒することで、高血圧も改善されます。
脂質異常症
脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールやトリグリセリド)の量やバランスが異常になる状態を指します。通常、適切なレベルの脂質は健康を維持するために必要ですが、脂質異常症ではそのバランスが崩れ、心血管疾患や脳卒中などのリスクが増加します。
脂質異常症には、主に次の3つのタイプがあります:高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、低HDLコレステロール血症です。これらの異常が長期間続くと、動脈硬化や血管疾患の進行を促進し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
脂質異常症のリスク因子には、遺伝、不健康な食生活、肥満、運動不足、喫煙などがあります。これらの因子を改善することで、脂質異常症の予防や管理が可能です。
脂質異常症の治療法には、生活習慣の改善(食事、運動、禁煙など)、薬物療法などが含まれます。当院では心臓や頸動脈のエコー検査を行ない、現在の血管の状態を確認しながら治療を開始していきます。
糖尿病
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)の管理に問題があり、体内のインスリンの働きが十分でないか、あるいはインスリンの効果が不十分な状態を指します。インスリンは、血糖を細胞に取り込むための重要な役割を果たすホルモンです。
主な糖尿病の種類には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。1型糖尿病は、体内でインスリンがほとんど作られない自己免疫疾患であり、2型糖尿病は、インスリンの効果が不十分であるか、または体が十分な量を作り出せない代謝性疾患です。他にも、妊娠糖尿病や特定の遺伝的要因による稀な糖尿病の形態もあります。
糖尿病の管理において大切なことは、合併症を起こさせないことです。心血管疾患(狭心症・心筋梗塞など)、腎臓疾患、目の疾患(糖尿病性網膜症など)、神経障害など、糖尿病によって起こる合併症を予防する為に早めの管理が必要です。
健康診断などで異常があった場合、ご相談いただければと思います。
高尿酸血症
高尿酸血症は、血液中の尿酸濃度が異常に高くなる状態を指します。尿酸は体内でプリン体の代謝によって生成されますが、その過剰な蓄積は関節や腎臓などに悪影響を及ぼし、痛風や腎臓疾患や心血管疾患などのリスクを増加させます。
高尿酸血症の主な原因には、遺伝、食生活、肥満、アルコール摂取、特定の薬物の使用などが挙げられます。また、尿酸排泄を妨げる腎臓の障害も高尿酸血症の要因となります。
高尿酸血症の症状は、通常は痛風の発作や関節の腫れ、痛み、赤みなどが見られますが、一部の人は症状を感じないこともあります。そのため、定期的な血液検査や尿酸値のモニタリングが重要です。
高尿酸血症の予防や管理には、適切な食生活(プリン体の摂取量を制限する)、アルコールの適量摂取、適切な体重管理、定期的な運動が役立ちます。それでも改善しない場合は薬物療法を行ない、治療を開始していくことも重要です。
呼吸器疾患
息切れや長引く咳症状が有る場合は、「年齢のせいかな」「こんなものかな」と思い、普段の活動量を制限して我慢されている方もおられます。しかし、呼吸機能検査(肺年齢検査)をすれば治療で改善できる疾患(気管支喘息や肺気腫など)が見つかる場合もあります。
咳の場合、胸のレントゲン検査をします。当院で治療してもなかなか改善につながらない、さらに詳しい検査が必要だとなれば、連携する近隣の医療機関にご紹介します。治療により症状が改善すれば生活の質もあげられます。患者さまのQOLの向上に、何より貢献したいと考えています。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に一時的に呼吸が止まることによって引き起こされる睡眠障害の一種です。通常、この症状は気道の一時的な閉塞によって起こります。それに伴い、日中の眠気や倦怠感、生活の質の低下や、また、心血管疾患や心不全などの発症リスクになるということもわかっています。
睡眠時無呼吸症候群は自分ではなかなか気づきにくい疾患です。「いびきが大きい」とご家族に指摘されたことが受診のきっかけとなる患者さまがほとんどです。いびきや眠気が気になる方は、一度、検査をされることをお勧めします。
初期症状は、酸素の値を測る装置と睡眠時の呼吸を感知する小型の機械による簡易検査で見つけられます。患者さまに機械を1泊で貸し出して、ご自宅で検査していただきます。精査が必要な場合は、連携する医療機関で1泊入院をして脳波の検査を受けていただきます。
閉塞性の無呼吸の場合、治療は減量などの生活指導からはじめます。また空気の通り道と肺に圧力をかけて肺が膨らみやすい状態をつくる小型の機械を就寝時に装着する治療(CPAP療法)もあります。最初は装着に抵抗を感じていても徐々に慣れる方が多いようです。
アレルギー・
舌下免疫療法
花粉症や原因不明の蕁麻疹などでお困りの患者様がおられましたら、お気軽にご相談ください。当院では血液検査でアレルギーの原因検索を行なうことができます。
スギ花粉症、ダニアレルギーによる鼻炎の場合は、当院では舌下免疫療法も行なうことができます。
舌下免疫療法とは、体質を変えることによってアレルギー性鼻炎の改善や治癒が期待できる新しい治療法です(保険適用)。スギ花粉やダニのエキスを含んだ錠剤を毎日舌の下に1~2分間保持してから飲み込んでいただきます。
治療を継続した患者様の約80%に、症状を抑える治療効果が認められます。3~5年間は治療を継続することが推奨され、治療期間中は1か月に1回の通院が必要です。通常の薬物療法の量を減らしたり、あるいは治療の必要がなくなる効果が期待できます。